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8/5バンクーバー4日目 | |
[2002年カナダ旅行記目次] | |
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*8/5バンクーバー4日目(晴れ)* 昨日はなんだか自棄酒となり、結構酔っ払ったが幸い二日酔いにはならなかった。洗面所で歯を磨いて、下におり、隣のカフェで朝食をとった。 朝食後、宿の前でタバコを吸ってると、再び朝っぱらから、タバコくれくれ君がやってきた。相手にするのも疲れるので、ひたすら英語がわからんそぶりを見せて諦めさせた。朝っぱらから、こんな連中に付きまとわれるのもなんだか、気分が悪くてしかたがない。カルシムが不足してるのか、疲れているのかわからんがバンクーバーに来てから非常に怒りっぽくなっていた自分に気づいた。 荷造りを済ませ、フロントでチェックアウトをした。ついでに預けていた寝袋とキーデポジットの料金を返してもらった。今日は宿を移動する日。あの糞重い荷物を背負って、延々30分も歩かなければならないという重労働だ。まずはウォーターストリートからコルドバ通りに出てバラードストリートにぶつかる観光案内所まで歩き続けた。この時点でもうTシャツは汗だく状態。とりあえず休憩を兼ねて、スタバでアイスカフェラッテを注文し飲みながら歩く事にした。今日は天気がいいから日差しが強く、余計に暑さを感じてしまう気候だ。しかもバラード通りからロブソン通りにでるまで、ゆるやかな坂道を登らなければならない。ハイアットリージェンシーホテルの前にあるちょっとした広場で再び休憩。ここでさっき買ったアイスカフェオレを全部飲み干した。ここから、ロブソン通りにでれば後はもうすぐだ。ロブソン通りから2ブロック南下すると今日の泊る「YMCA」に到着をした。 「はぁ〜、やっと着いた。」宿に着いた時は暑さと重い荷物でへとへとであった。フロントで予約ナンバーを告げてチェックインをする。ついでにパスポートの提示もさせられた。宿泊カードにサインをしてカギを受け取った。ここもカギは一つではなく2つであった。フロアーのカギと部屋のカギだ。夜23時以降は宿の玄関も自動的にロックされるので、その時はブザーを押して呼び出し口で部屋番号を申告するようにと説明を受けた。 部屋は質素で、なんとなく場末なビジネスホテルと言った感じであった。糞重い荷物を背負って、歩いてきたのでどっと疲れがでて、ベッドの上でしばらく休んだ。疲れが取れたあと、フロアー内を歩き周った。シャワールームやトイレ、コインランドリーの場所をチェックしておきたかったのだ。一通りどこに何があるのか見渡した後、汗だくだったのでシャワーを浴びに言った。 時間は昼頃になったので、外にでて昼飯を食いにいった。今日は、マックやフードコートではなく、ちゃんとした所で飯を食おう。しかし、これといって何を食おうかあまり考えてなかったが、バンクーバーといえば寿司というイメージがあったので、それにする事にした。以前来た時にもいった「TSUNAMI SUSHI」に決めた。ここはロブソン通りぞいの2階にある寿司屋だ。カウンターの周りに船がどんぶらこと流れて、その船の上に寿司の皿が乗っかっている。いわゆる、回転すしみたいなところだ。もちろん、直接オーダーをしてその場でも握ってくれる。新しいところを探そうとしたが、めんどうくさいので、一度行ったことのある場所にしておくことにした。 店内はガラス張りのため明るく、雰囲気もよい。ちょうど昼飯時の時間のためか、中は結構混んでいた。店員に何名と聞かれ、一人だというとカウンターに案内された。ちゃんと日本と同じように「あがり」もでてきた。まずはビールを注文し、適当に目の前にある寿司を自分の所に運んだ。ここも確か皿の色で値段が決まってた。なるべく日本で食べれるネタは避け、カルフォルニアロールやBCロールを中心に選んだ。前回ここに来た時、BCロールは売り切れで食えなかったので、今回はようやく食べることができたが、思ったほど美味くはなかった。寿司の他にテンプラも注文をできるが、日本でも食えるので寿司のみ食べることにした。結局10皿近く食べたため、かなりお腹一杯になってしまったので店を出る事にした。ビールを飲んだから余計に腹が苦しい。 食後は、ロブソン通りを適当にぶらつくことにした。今日はお土産を買う為の予定なので、時間がたっぷりある。お土産と言っても、両親から頼まれたものはとっくに買い終わっていたので、後は自分の分と妹から頼まれたビデオだけだ。ビデオはメグ・ライアン主演の「メリーにくびったけ」というタイトルであった。ロブソン通りを歩いたが、なかなかビデオ屋が見つからない。ようやくグランビル通りのところに中古屋のビデオショップがあったので、入ってみた。中古屋の店はランダムにビデオが置かれてるから、探すのが非常に面倒くさい。結局、最初から最後までずーっと探し続けても置いてないことが判明をした。幸いヴァージンレコードの店を見つけたので、そこに行くことにした。さすが、大手CDショップであるから、ビデオの在庫も非常に豊富だ。しかもキチンとジャンル別に分けられてるのも嬉しい。しかし、ここでちょいと悩んでしまった。「メリーにくびったけ」という映画を見たことがないので、どのジャンルだかわからないのだ。その上、上記のタイトルはあくまでも邦題。原作のタイトルは妹も売る覚えで「Merry'sなんとか」しかわからないので、これまた悩んでしまった。まあ、戦争アクションやホラーでないことはわかるが。恐らく、ドラマかコメディのジャンルだと推測し探すことにした。そのビデオはコメディのジャンルの所に置いてあった。しかも、ビデオパッケージの背表紙でなく、堂々と表の表紙の位置に置いてあるではないか。タイトルも「Merry」とかかれているから、恐らくこれであろう。値段も12ドルちょっとだから、偉く安い。もちろん中古品ではなく新品だ。 早速レジに持っていった。黒人の店員さんが、陽気に話し掛けてくる。 妹のお土産はこれで終了。後は自分の分だけだ。再びロブソン通りを歩き何を買うか迷った。服はこれ以上買うとがさばるので、もう必要ない。ブランド物は興味なし。歩きながら考えたが、ジッポにすることにした。これなら、ポケットにホイっと入れることができるし、何せがさばらない。土産屋を一軒一軒周り、どのジッポにするか考えた。デザイン的にはカナダというのがわかればいい。しばらく周っているうちに、ようやくこれでいいと思うものを見つけた。金色のメッキにメイプルリーフが塗装されて、キャップに「CANADA」と彫られている、ごく普通のジッポだ。念のため、店員にショーケースからでなく、直接見ていいかと尋ね、手にとってみた。うん、悪くない。これに決めた。ついでに、近くにあったメイプルシロップも2本買った。ちゃんとカナダ製かどうかもついでに確かめた。会計を済ませ、これでお土産は終了。今日の予定は全部終わった。ビデオとジッポとメイプルシロップだけ。なんともまあ、貧弱な土産だ。まあ、それ以前からちょくちょく土産を買っていたのではあったのだが。 近くにアイスクリーム屋があったから、アイスでも食うことにした。店に入り、好きなクッキーアンドクリームだけが何故か売り切れてたので、シャーベット系ので我慢することにした。 とりあえず、宿に戻った。部屋の机で友人宛に絵葉書を書いたあと、たまりにたまった衣類を洗濯することにした。洗剤は宿で売っていたので、そこで購入しランドリーで一気に終わらせた。一通りやる事もなくなったので、ベッドの上で昼寝をする事にした。海外に旅にでて昼寝をする行為はある意味贅沢かもしれん。普通なら、一分一秒を惜しんで観光に精を出してしまうのであるが。なんだか今はそんな気力もない。 2〜3時間寝たであろうか?時間的には夕方なのであるが、日はまだ高く外はまだ十分な明るさであった。乾燥機から衣類を引っ張り出して、パッキングを済ませた。晩飯の時間であるが、昼間寿司をたらふく食いすぎたのと、昼寝をしてしまったことでまだ全然腹が減ってなかった。 そんな訳で腹を空かせるために、散歩にでることにした。宿からロブソン通りは10分もかからずいけるところがいい。途中、コンビニ屋の奥にあるネットカフェで妹に無事ビデオをゲットしたことを伝えておいた。しかしまあ、今更ではないがこのネットの便利さにはつくづく感心してしまった。エアメールなら1週間位かかるものをメールならほんの数分で届いてしまう。しかも国際電話料金よりも安い。日本の裏側にいながらも、様々な状況を瞬時に伝えることが出来てしまうのだから、随分世の中便利になったものだ。当時、共同運営しながら開設していた、サイトの管理人からも、「パソコンと通信環境が整っていれば世界中どこからでも、更新ができるから、そのままずっとカナダに居てていいぞ」とコメントが書かれていた始末だ。 ネットカフェの会計時に次からメンバーだけに割り引かれるメンバーカードをもらってしまった。明日帰るというのに、今更もらってもな〜。断るのもあれなんで、そのまま受け取っておくことにした。 コンビニ屋を出たあと、またぶらつくことにした。ただ歩くのもあれだから、晩飯用に様々なレストランを確認しながら歩く事にした。今夜はカナダでの最後の晩餐だから、なるべく美味いものを食いたいとは考えてた。腹が減るまで下見をしよう、そう考えることにした。歩きながらめぼしい店を見つけると、店の前に置いてあるメニュー表を眺めた。しかし、腹が減ってないからあまり食指が動かず、これといってめぼしい所が見つからない。頭の中でも、「ステーキにするか、シーフードにするか、ロブスターもいいな。中華はちょっと食い飽きたな。寿司は昼間食ったからもういい。」などといろいろ考えてたら、スタンレーパークの近くまで来てしまった。公園までいってしまうと店はもうほとんどない。なので、一昨日花火大会にいった、イングリッシュベイの方に言ってみることにした。確かあそこら辺もいろいろとレストランがあったような気がした。 ロブソン通りからデンマン通りを左折してイングリッシュベイへ向かった。この辺も様々なレストランが沢山あった。いろいろ見渡していたら、ビーチに辿りついた。丁度夕暮れ時で、ビーチ沿いに建っている建物がオレンジ色に染まりつつとてもきれいであった。花火大会の時はあまりの人ごみでビーチの雰囲気がつかめなかったが、いざこうして来て見るとなんだか心がいやされるような感じの場所であった。 イングリッシュ・ベイ・ビーチの夕暮れ。太陽が沈む寸前でした。 夕日に建物やアスファルト、芝生がオレンジ色に染まってました。まさに黄昏時だ。 「どれ、いっちょここで休憩でもするか。」と 水面ではなく、対岸の陸地に太陽は沈んでいった。 夕焼けを背景に浮かぶ、船舶のシルエットがなんだか絵になっていた。 太陽が完璧に海の向こうに沈んだのか、空と雲が燃えるようにオレンジに、そして赤く染まってきた。カナダ一人旅の最後を締めくくるような、光景であった。 日も暮れてどっぷりと空が暗くなった。時間は21時近くなると、腹も大分減ってきたので、晩飯を食いにここを去ることにした。何を食うかいろいろ悩んだが、デンマン通り沿いにある、ベトナム料理のレストランで食べることにした。考えてみれば今までベトナム料理というのは食ったことがないので、何の料理がでてくるのかわからない。 店のドアを開けると、ベトナム人のウェイターが「何名様で」と尋ねてきた。「一人だけど。」というと窓際のテーブルに案内してくれた。メニューを受け取り、中身を見た。何だか訳のわからん内容なので、生野菜サラダといろいろ入ってるセットメニューを頼んだ。ついでにコカニーのビールも頼んだが、ウェイターがしつこく「サイゴンビール」を薦めてくるので、めんどうくさいから言われるがままにした。 店内は、それほど大きくはないが照明が落とされ各テーブルにはキャンドルがたかれ、なかなかムードのある店であった。テーブルはほぼ9割程埋まっていた。日本語もとびかっていたので、他にも日本人客がいるようであった。ただ、後ろにいた中国人の女性3人組の食べ方がとてもひどく、思いっきりくっちゃくっちゃと音を立てながら食べてるのが気になって仕方なかったが。 最初にサイゴンビールが運ばれてきた。ウェイターが丁寧に俺のグラスについでくれた。一口飲んでみたが、ちょっと生臭い感じがしたがそんなに悪くはない。次にきたのがサラダ。ラーメン丼くらいのボウルにてんこ盛で運ばれてきたのにはビビッた。何だか野菜だけでお腹一杯になりそうな量だ。とりあえず、他に食うものがないので、メインの料理が運ばれてくるまでビールをちびちび飲みながらサラダを食べることにした。野菜だけかと思ったら、タコの刺身も入っていて美味しく食べることができたが、半分位食べ終わるとだんだん飽きてきて、いやになってきた。食べても食べても一向に野菜が減らないのだ。その時ちょうどタイミングよくメインの料理が運ばれてきた。なんだか皿の真ん中にバーベQで串に刺さった肉とか野菜とかがでんと乗っかってた。他にもそうめん見たいな面と後は忘れた。 さて、このバーベQみたいな料理をどう食べたらいいのかちょっと悩んでしまった。まさか、そのまま串を口に持っていってかぶりつくわけにもいかない。幸い、隣のテーブルの人たちが俺と同じような料理を食べていたので、それを真似しながら食べることにした。まずは、フォークで串に刺さっている料理を取ることが先決のようだ。その後フォークとナイフで一口サイズに切って食べればいい事が判明した。あんまりじーと見つめるのも良くはないから、窓の外の景色を眺めながら時折チラッチラッとしながら観察する事にした。 ばーべQのような料理はとても美味く偶然であったが頼んで正解であった。しかし、そうめん(恐らく米でつくった麺でないかと思う。名前は忘れた)をどう食べたらいいのかわからなかった。味付けは何もされていない。たまたま皿に汁の入った小さな小皿があったので、これで食べるのか?と思いその汁を掛けて食べたのだが、汁が魚臭くまずくて最悪であった。なんだか食ってると汁の魚臭さが口全体に広がりしかも長い間口の中に残るので、醤油を掛けて食べるハメになった。でもそれ以外は文句なしに美味かった。結局サラダは全部食べることができず、会計を済ませて店を出た。 外はもう完全に真っ暗であった。どこか、一杯ひっかけれるようなパブを探したが、なかなか見つからなかったので、そのまま宿に戻った。時間も23時を過ぎていたので、パブを探すのは諦め、部屋の荷物を整理し明日の帰国に備えた。 明日でいよいよカナダとお別れか... (つづく...) |
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