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 旅の移動手段-鉄道、バス

 旅とは遠くへ行くことであるので、その為には様々な移動手段が必要である。徒歩、バイク、電車等で旅のスタイルも変わってきます。ここでは、様々なスタイルを長所短所を交えながら説明していきましょう。

・鉄道、バス

 公共機関を移動手段とする最もオーソドックスな旅のスタイルだ。それに、車やバイクを持ってなくても、バッグ一つで気軽に行ける所が一人旅初心者にはうってつけかもしれない。時刻表を片手に車窓の景色をのんびりと眺めることが出来るし、旅情にも浸れる。ビールや酒も飲めるし、読書やウォークマンなどで音楽も聞ける。眠たくなったら、そのまま寝ればいい。夜行を使えば、移動しながら宿代が節約できるのも、鉄道、バス旅の魅力だ。もちろん、単なる移動手段としても問題ない。人によっては、特定の鉄道に乗るのが目的の人もいる。JRでは、周遊券や期間限定の様々なお得なチケットを発売してるので、よくチェックをしておこう。日本国内であれば、大抵の所は網羅してるので便利だ。

 短所としては、ダイヤによって行動が左右されてしまう事が多い。特に地方のローカル線になると、1〜2時間に一本というのは当たり前で、また路線バスになるとへたすると1日に2本しかないというところもある。もっと観光したいけど、帰りのバスや電車の時間が限られてるので、なくなく引き返す事もめずらしくない。公共機関の交通は日本の道路を100%網羅してる訳ではないので、ちょっと気になる秘境の温泉に行ってみたいと思っても、タクシーなどを利用しなければいけないというところもあったりする所が欠点といったところでしょうか。

長所
・移動をしてるだけで、車窓の景色などを眺める事ができ、旅情に浸れる

 都市部の喧騒的な風景から1〜2時間もすれば、だんだんと緑が多くなり海、山、川、田園風景などがみえてくる。また、季節によっては、紅葉、雪景色、新緑などなど。列車やバスの車窓からそうした風景を見ることができるだけでも、結構心が癒されてくるものだ。これが一番の醍醐味かもしれない。

・ビールや酒が飲める

 車やバイクを自分で運転するわけではないので、堂々と飲めるところも鉄道、バス旅の良さだ。夜行などで、あまり寝れなかったら少しアルコールを入れてリラックスするのも良し。でも、くれぐれも泥酔状態となって、ゲロを吐きまくったりして周りの乗客に迷惑をかけない程度でたしなみましょう...

・読書や音楽鑑賞もできる

 移動中の見るもの全ての景色が素晴らしいというわけでもないので、気分転換に読書やウォークマンで音楽を聴いたりも出来てしまう。また、音楽をBGMにきれいな車窓の景色をながめると、さらに感動が増したりします。ただ、音量は周りの乗客に迷惑にならない程度に抑えて起きましょう。

・眠たくなったら、寝ることができる

 布団やベッドと違って快適度は低いけど、その場ですぐ寝れる。ただし、乗り遅れにはくれぐれも注意。

・上手く夜行を使えば宿代を節約できる

 貧乏旅行をする時には重宝する手段。寝ている間に距離を稼げる。但し現実は、ちょっと甘くない。ノンストップならまだしも、電車だと途中駅で発着、バスだとトイレ休憩とかで止まる事が多い。その度に人の出入りがあったりして、落ち着かない事も。寝台列車ならまだしも、それ以外だと、あまり熟睡も出来ず、疲労度が結構残る事もあります。

・ぼーっと、時間を過ごせる

 何もする事がないから、移動中は時間がたっぷりある。ぼーっと過ごすのも良し、自分自身を振り返ってみる時間がたっぷりあるのも鉄道、バス旅のいい所だ。車やバイクでは運転に集中しなければならないから、そうはいかないからね。

短所
・混んでる時は座れず、ひたすら立ちっ放しで疲れる。これが夜行列車になると最悪

 長距離バスなら、座席指定なので立つ羽目になることはないが、鉄道の場合だとそうはいかない。特に大型連休のある期間に利用すると、乗車率100%以上の車両に乗る事もある。デッキや通路に座れればまだいいが、それが出来ない位混んでる時もある。こうなったら、運が悪かったと諦めてひたすら耐えるのみだ。以前、夜行列車である急行「八甲田」に乗った時、こういった悲惨な経験をしたことがある。あの時は6〜7時間程たちっぱなしで、気が狂いそうになった。まあ、時間が立てばいい思い出になるでしょう。

・夜行の場合は結構熟睡できない場合が多いので、翌日に結構疲労感が残る

 上記の長所の欄でも書いたが、いい反面こういった短所もある諸刃の剣である。どこでもぐっすり寝れることが出来る人にとっては関係のないことかもしれません。

・ダイヤによって行動が制限されることもある

 当たり前の話だが、車やバイクと違って公共期間なので、自分の思い通りに動かすことが出来ない。時刻表をチェックしながら、予め決められた時間内で行動をしなければならないのだ。もっとゆっくりこの場所を堪能したくてもバスや電車の発車時刻の関係で、なくなくその場を離れなければならない事がどうしても出てきてしまう事もある。地方のローカル線だと都市部に比べて本数が少ない。1〜2時間に1本しか来ないこともざらで、さらに路線バスになると場所によっては、1日に数本しかないところもあったりするから、時間のチェックは要注意だ。

・人によっては退屈すぎて、イライラしてしまうこともある

 景色が単調で見飽きてしまったり、乗り換えの待ち時間が長すぎたりと時には退屈すぎて、イライラしてしまうこともあります。物思いにふけったり、読書したり、寝るなりして上手く自分をコントロールしてください。

・駅、バス停から降りた後の行動範囲が狭い

 電車やバスから降りれば、後は自分の足しかない。目的地まで歩ける範囲であれば全然問題はないのでありますが。目的地に行くのに電車やバスもない時、お金に余裕があれば、レンタカーやタクシーという手で解決ができるけど、そうでない場合は「あ〜、バイクや車で来れればな〜。」と悔やんでしまう時もあります。

出会い度

 ほとんどないでしょう。運が良ければあるかも知れませんが。たまに、隣や対面に座った人と会話をしたりすることあったりしましたが、あまり期待しないほうがいいでしょう。反対に海外だと、ほとんど同じ車内の人達と仲良くなるケースが多いです。お国柄の違いでしょうか?


どんなタイプに向いてるか?

・ぼーっとするのが好きな人、苦痛と感じない人

 退屈な時間が多い分、こういうタイプの人にはうってつけのスタイルだと思います。

・誰からも干渉されず、孤独を楽しみたい人

 人との出会いやふれあいが少ないので、思いっきり一人旅を楽しめます。どうしても出会いも楽しみたい方は、宿泊場所にユースホステルを選ぶといいでしょう。同じような人達が泊っています。とことん一人にこだわりたいなら、ビジネスホテルや旅館などがいいでしょう。

・車やバイクを持ってない人、及び免許のない人

 移動手段が他にないとすると、電車やバスの公共機関や自転車、徒歩、ヒッチハイクしかありません。

・時刻表を眺めるのが好きな人

 一見、数字しか書いてないような気がしますが、この数字を見るだけで旅情が沸きワクワクしてしまう人にはうってつけでしょう。時刻表には、電車やバスの時刻だけでなく宿のリストも記載されているので非常に情報の宝庫として重宝します。

 

 世の中は長所があれば必ず短所があり、それらは意外と表裏一体となってる部分も多いです。上手く自分の性格や価値観と照らし合わせてみてください。

次は「徒歩」です。

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