第8話7/8ピンチャークリーク

*7/8PINCHER CREEK*
 バスの車窓から、何もない緑色の草原の中からポツンとした町が見えてきた。道路の標識をみると「→Pincher creek xxkm」と表示されている(カナダはkm表示。米国のようにマイル表示ではないからとてもわかりやすい)。ようやくピンチャークリークに到着だ。
 
 バスはやがて道路を右折し、草原の中にある小さな町ピンチャークリークに入っていった。そして街中をぐるっとまわってディーポに到着をした。

 忘れ物がないか周りをチェックしてバスを降りた。
「あぁ〜、やっとついた。」長かったバス旅であった。降りた瞬間はものすごい開放感でいっぱいであった。長時間ずっと同じ姿勢であったので、軽いストレッチを行った。

 バスの運転手は、トランクからここで降りる人たちの荷物を降ろすべく、行き先の別にかかれているタグを一個一個確かめている。おろされた荷物は歩道の上に無造作に置かれてしまう。

 荷物をディーポの壁にたけかけ、中に入る事とした。「地球の歩き方」をみると、ここからウォータートンレイクまでは、サウスウエスト・アルバータ・バスというのがあると記載されているが、ディーポの中に入ってもそんな看板や目印は全くない。取りあえず、ここのスタッフに聞いてみてもないという。
「あちゃ〜。せっかくここまで来てバスがないとは。どうすればいいんだ?。ちょっとは値がはるがタクシーでいくしかないな」と思い、いったんディーポの外に出た。

 バスはまだ発車しておらず、荷物の出し入れで時間がかかってるようだ。このグレイハウンドは、知らない間に宅配便みたいな業務も行っており、乗客以外の荷物も運んでいる。

 くそ重いザックを背中に担いで、まずは宿を探す事とした。ちなみにこのピンチャークリークという街はガイドブックには乗ってないので、全て手探りで探さねばならない。となるとまずは「観光案内所だ。」ここなら様々な情報があり、宿のパンフとかも置いてある。これは過去3回の海外旅行で得た賜物であった。観光案内所の場所を聞こうと、荷物の出し入れをしてるスタッフに聞こうとしたら、向うから話し掛けてきた。
「すげー、荷物だな。ウォータートンにいくのか?」
「そうです。」
「じゃあ、タクシーか車でいくしかないぞ。バスはないからな。」
「わかってます。」
「いつ、ウォータートンに行くんだ?明日だったら、俺が連れてってもいいぞ。」
「えッ、まじ?連れてってくれるの?」
「ああ、但し片道25ドルだけど。どうする?」
ただで行けるかと思ったが、世の中そんなに甘くはないようだ。ガイドブックにはバスだと片道$12.50と記載されていたのを覚えていたので、
「倍か〜、どうするかな?タクシーだと恐らくそれ以上はするだろうな」と俺はしばらく考え込んだ。どの道ここまできた以上ウォータートンにはいくしかないのである。
「わかりました。お願いします。」というと、
「じゃあ、明日ここに11:00に来い」という。
「11:30ですね。わかりました。」
「ところで、君は今日は何処に泊まるんだい?」というので、
「これから、宿を探します。」
「モーテルなら、この町外れに何件かある。キャンプ場はあそこの交差点を左に曲がった所にあるぞ。」
「観光案内所はどこにありますか?」
「2つ目の交差点を左まがって少し歩くと右側にあるぞ。」
「ありがとうございます。では明日11:00に。」といってその場を離れた。



(ここが観光案内所)


 教えられたとおりにいくと、ログハウスみたいな形をした建物がみえてきた。案の定建物の前には「?」のマ-クの看板がたっている。観光案内所のマークだ。
「ここか。」と一人つぶやき、重そうな分厚い木のドアを引いて中に入った。人はほとんどなく、暇そうなスタッフがいるだけだった。

 入り口から入ってすぐ右側に、様々な資料が置いてあった。ウォータートンに関する資料も置いてあるので、適当に何冊か持っていくことにした。宿泊関係はモーテルしか置いてない。
「今日はモーテルに泊まるか…。キャンプ場もあるが、これは何処も宿が取れなかった場合にしておこう。寝不足で疲れきってる時にキャンプなどする気持ちなど到底ない。風邪も治ってないしな。」とモーテルのパンフを吟味しながらそう考えた。

 とりあえず観光案内所内をぐるっと一回りして出ようとしたら、そこのスタッフとふと目が合ってしまった。彼女が、
「何か用?」とお決まりのセリフをいってきたので、
「安い宿を捜してるんですけど。」
「いくらくらいの宿を希望してるの?」
「(適当に)う〜ん、$50以下の宿なんですが。」
「あらそうちょっと待って、当たってみるから。」というと、彼女のデスクに置いてあった、ファイルを引っ張り出して、いろいろと捜している。そして、何かを見つけたらしく電話を入れ出した。どうも、空いてるかどうか確認をしてくれてるみたいだ。彼女は受話器の話口を手で抑えると、俺に向かって、
「キッチンは必要?」と聞いてくるので、
「はあ?キッチン?一泊しかしないからいいです。ベッドとバスルームだけでいいです。」と希望を伝えると、また電話でモーテル側とやりとりを再開した。今度は、「1泊$60だけど、どうする?一度見に行ってそれから決める?」と聞くので、いちいちそこまで見に行って決めるほど神経質ではない。でも北米では、宿を決める際その宿の部屋とか見て決める風習があるようだ。宿側もそういった覚悟も十分理解してるらしい。
「$60か〜、ちょっと予算オーバーだな。」と思いつつ、ここに着いたときバスから見えた街中のホテルがあったのを思い出し、ためしに聞いてみた。
「あそこのメイン通りにあるホテルはどうなんですか?」というと、彼女は、顔を歪めて
「あそこは、ちょっとお薦めできないわ。」と言われたので、あっさりと、
「じゃあ、このモーテルにします。ちなみに税込みで$60ですか?」と確認すると、
「そうよ。じゃあ、あなたのお名前は?」と聞かれ、
「B-Yです。スペルは….。」と答えると、電話の向こうにもその名前を告げて続きが終了した。電話を置いた彼女は、
「はい、これで大丈夫よ。あなたの名前、あの人といっしょね。」というので、
「は?何の?」というと、彼女は10年位前に米国で活躍してたとあるスポーツ選手の名前を口にだした。
「あ〜、はいはい。知ってます。でも、ただ苗字が同じだけです。」と笑って答えた。
「じゃあ、場所を教えるから、こっちに来て。」というので、入り口の近くに貼ってあった、地図の前に連れて行かれ、
「いい?ここが観光案内所。この道をいって左にまがって、XX通りにぶつかるからそこを左に曲がった所にあるから。」というので、
「名前はなんと言うのですか?」と尋ねると、
「フットヒルモーテルよ。」というから、俺はさっき資料コーナーでもらった、パンフをとりだし、
「わかりました。このモーテルですね。」とパンフを差し出すと、
「そう。ここよ。後はチェックインだけしてね。」というので、
「ありがとうございます。早速このモーテルに向かいます。」と言って、観光案内所を後にした。
 
 宿が決まるととても安心感がこみ上げてくる。行き当たりばったりな旅で一番の心配事は宿の確保である。これが決まらないと、その日1日はとても落ち着かなくろくすぱ観光もできもしないのだ。
「観光案内所もこうした宿の手配の利用もできるんだな。」と一つ勉強した気分になった。今まではほとんど、ただの資料集めだけでしか利用してなかった観光案内所。情報量もさながら、様々な利用価値も十分ある。今後機会があれば、どんどん活用していきたいと感じてしまった。

 メインストリートにでて、くそ重いザックを背負いながら観光案内所のスタッフに教えられた道筋をヨロヨロと歩いていく。道すがらすれ違う人たちは、そんな荷物を背負って死にそうな顔をしている俺に哀れみか敬意を表してか、ニヤリと笑って、「Hi!」と言葉をなげかけて来る。街外れにでると、何軒かのモーテルが固まっている。そしてそのかんばんのほとんどが、「NO VACANCY(満室)」のネオンが光っている。
「げげっ、この時期は混むんだ〜。あ〜、宿が取れて俺はなんてラッキーなんだろう。」と改めて宿が取れた喜びが沸いてきた。




(カナダ到着最初の宿。ごく普通のモーテルだ)


 フロントのドアを開けて、入るとそこには中国系の夫婦がスタッフとしていた。俺は重いザックを背負いながら歩いてきたので少々息があがった状態で、
「ハロー。さっき観光案内所で予約したB-Yです。」と告げると、
「おお〜、すごい荷物だな。まあ、一旦荷物をそこに置けよ。」と話し掛けながら、スタッフの旦那さんはノートをペラペラとめくりながら、俺の名前を捜し始めた。
「どっから来たんだ?」
「日本からです。昨日バンクーバに着いて、そこからバスに乗ってここまで来ました。」というと、
「向うは雨がすごかったろう。カナダは今の時期梅雨だからな。」というので俺は、
「何?梅雨〜。すると雨ばかりで晴れたきれいな景色が見れなくなるな。あ〜なんたる事だ、せっかくのカナダを梅雨の時期に訪れるなんて」と思い悩んでしまった。(この思いは結局杞憂に終わるが)
「君はウォータートンにいくのか?」
「そうです、明日いくつもりです。」と答えると。
「きれいな湖だよ。」と返ってきた。ようやく俺の名前を見つけたスタッフは、
「お〜、ミスターB-Yね。部屋はどんなのを希望するの?」というから、なんだか話がかみ合わなくなってきた感じがして心配になってきたので、もう一度確認をしてみることにした。
「部屋?え〜っと、さっき観光案内所で希望をいったんですけど。ちなみにここは一泊幾らなんですが?」と尋ねると、
「うちは、$57〜$97まであるよ。」と答えてくるから、ますます混乱してきた。
「ん〜。$57〜$97?さっき観光案内所のスタッフは税込みで$60っていってたけど。」
もう、何がなんだかわからなくなってきた。俺の英語力では、これ以上その場ではとっさに出てこない、一体どうなってんだと思ってると、フロントの奥から、ここのオーナーかマネージャーらしき白人の中年女性が現われてきた、
「ハロー。」といってくると、その白人女性は、中国系スタッフにぼそぼそとノートに書いてある私の名前を指差しながらいろいろと指示をしている。どうもスタッフとオーナーで俺の予約の内容について情報が伝わってないようだ。今度はオーナーに、
「観光案内所で税込み$60と聞いてたんですけど。」というと、
「大丈夫。OKよ。」と返事が返ってきた。中国系のスタッフはパソコンに向かって何やら手続きのインプットを始めた。
「あ〜よかった。」と安心すると、そのオーナーが、
「カナダは、初めて?」と聞くので、
「いや、8年前にも来たことがあります。その時はバンフの方にいきました。」
「そう。これからは毎年カナダを訪れなさい。」と冗談交じりに言って来るので、俺は笑いながら、
「ははは、時間と金があれば、毎年来たいです。」と答えた。

 その内、中国系夫婦のスタッフも会話に入ってきて、3人で英語でベラベラと俺に質問してくるので対応が取れなくなってきてしまった。一人一人が交互に話し掛けてくるのではなく、一人が話し掛けるとそこから輪を掛けたように加わってくるのだ。まるで「静かな湖畔を…」の歌のように、次から次へ波のように押し寄せてくる感じであった。一人で対応するのもやっとなのに3人で会話の波が押し寄せてくると頭がパニックになってくる。とてもフレンドリーな方達で申し訳ないんだけど俺はその質問責めをさえぎるように、
「支払いはトラベラーズチェックにしたいんですけど。」と話の話題を切り替えさせた。
「トラベラーズチェック?問題ないわ。」とオーナーがいい、中国系スタッフにやり方を説明している。
「ごめんなさいね。彼、トラベラーズチェックを処理するのが初めてなの。」
どうも、フロントにいたスタッフはまだここで働き始めて間もないらしいようだ。手続きも終わりカギを受け取って、俺は部屋に向かった。
 
 部屋のカギを明け、重いザックをその辺にたけかけると、俺はベッドの上に背中から倒れ込み大の字になりながら、
「あ〜、疲れた〜。今日はベッドの上で心地よく眠れるぞ〜。」と叫んでしまった。

 ベッドは一人で寝るには大きすぎるサイズだ。腕を横一文字に伸ばしてもベッドの両脇には届かない。
「あ〜、疲れた〜。」と再度小さな声でつぶやきながら、しばらく天井を見つめたそがれてしまった。このままだとそのまま爆睡してしまいそうなので、俺は「ばっ」と起き上がり、
「そうだ、シャワーを浴びよう。もう汗だくでたまらん。」とバスルームへ向かった。ついでに洗濯もしてしまおうと思い、ズボン以外の衣類は全部バスタブへ放り込んだ。洗濯はして置けるうちにしておかないと、後で気づいたら着るものがないなんてことにならないようにこまめにやっておくのが先決だからと思ったからだ。

 心地よいお湯がでてくる。まずは全身を洗い、それが終わると今度は衣類にボディーシャンプーをかけシャワーを出しっぱなしにして足で衣類を踏みつける。今度は手で布と布をこすり合わせ適当に洗うだけ。後はすすぎを兼ねて足で衣類を踏みつけ、ぎゅっと絞って終わり、どろんこに汚れてるわけでもないから、汗臭さが抜ければそれでいい。

 シャワーを浴びると、少しは疲れがとれたような気がした。洗った衣類は、部屋の中にあった椅子とかに引っ掛けてエアコンの前に置いた。そしてエアコンのスイッチをオンにしてそこから出てくる風に衣類があたるようにしておいた。そのほうが乾きが早いと思ったからだ。

 服を乾かしてる間に、部屋にあった備え付けのコーヒーメーカーでコーヒーを作る。テレビをつけるとアニメをやっていた。どこかでみたキャラクターと思ったら、ポケットモンスターのアニメをやっていた。

 18:00頃、まだ寝てしまうにはちょっと早すぎるので、夕食を兼ねて街中を散歩に出ることにした。小さい町なので、30分も歩けば端から端まで着いてしまう。一本のメインストリートを単純に往復する。こんな小さな町でも、イタリアン、中華、ヴェトナム料理などレストランの種類が多い。KFCやSUBWAYもある。



(ここがPINCHER CREEKのメインストリート)


(1ブロック裏の通り。普通の住宅街)


 街をトボトボと歩いていたら、見たことのある看板があったので、ふらっと立ち寄ってみた。日本でもおなじみの「セブンイレブン」だ。



(何故かこの建物をみると安心感が沸いてくる)


 中に入り、店内をぐるっと一周。あまり、日本と変わらないレイアウトだ。ただ、おにぎりや弁当がないだけ。そのかわり、ものすごい大きさの調理パンがごろごろと売られている。日本でいうと、ホットドッグみたいなパンにスパゲッティ、焼きそば、コロッケなどがはさまっているパンだ。こっちでは、ターキー、チキン、ハム、ベーコンにレタスやトマトがはさまれているが、どれも30cm以上の長さのパンである。みてるだけで、「おえっ」とくるような馬鹿でかさだ。結局ミネラルウォーターと野菜ジュースを買ってコンビニをでた。喉が渇いていたので、野菜ジュースはコンビニの外で一気飲みをしてしまった。



(明日はいよいよ、ウォータートンだ)


 今日泊まるモーテルの近くのガソリンスタンドに店があった小さなスーパーに立ち寄り、店内を歩き回る。よくみると、日本で売ってる咳止め用のハーブキャンディや咳止め用の薬まで置いてある。日本から薬は持ってきたが、足りなくなったときの為に迷わず購入することにした。空港で没収されてしまったジッポオイル、咳止めの薬、喉飴、虫除けスプレーを購入した。

 再び街外れにでると、ひたすら草原が続いている。なんの変哲もないただの草原であるが、見てるだけで溜息がでてくる。まさに「すばらしい」の一言で終わってしまう。見渡す限り緑の草、草、草。なんだか頭の中がからっぽになりそうな感じである。なんだか眺めてるだけで心が落ち着いてくるので、しばしたそがれてしまった。



(たそがれる風景1ピンチャークリークの街外れ。見渡す限り平原が続く)



(たそがれる風景2)



(たそがれる風景3)


 腹が減ったので、飯をどこで食うか悩んでしまった。中華もいい、ただファーストフード系はちょっとやだななどなど頭の中でいろいろと考えを思いはべらせてしまったが、結局はモーテルの隣にあるステーキ屋に行く事にした。どうも北米大陸系の料理は「ステーキ」という概念が取れないのである。

 店に入り、禁煙席か喫煙席かを尋ねられたがよく聞き取れないので指をさしたら禁煙席になってしまった。店自体は特に高級という感じはまったくなく普通のダイナーと言った感じであった。ウエイターがメニューを持ってくる。ぱっと開くと、ステーキだけで様々な種類があることがわかった。「T−ボーンステーキ」「サーロイン」「ニューヨークサーロイン」等など。それらの種類プラス「オンス」(重さ別)に注文しなくてはならない。段々メニューリストを眺めてくるとあまりの種類の多さに頭がいたくなってきたので、適当に決める事にした。

 ウエイターがテーブルにやってきたので、メニューリストにある自分の注文する名前のところを指をさしながらお願いした。飲み物はバドワイザーとアイスコーヒーを注文。

 最初にステーキのセットに含まれてたガーリックトースト、スープとビールがテーブルの上に置かれた。トーストをつまみ代わりにビールを飲む。時間が19:00をとっくに過ぎているが、太陽が見えてるので外はまだまだ明るい。なんだか昼間っからビールを飲んでる感じだ。

 やがてメインのステーキがテーブルの上に置かれた。肉の周りにはベイクドポテトに、ニンジンとブロッコリーの野菜が乗っかってる。案の定肉はでかい。適当に塩とコショー、ステーキソースをかけガツガツと食い始めてしまった。味はまあまあだった。昼飯を食ってなかったので異常に腹が減ってたのか全て食い尽くしてしまった。

 部屋に戻り、洗濯した衣類の乾燥状態をチェックしたがまだエアコンの風が当たっているところ以外は全然乾いてなかったので、濡れてる方に場所を変えて再び乾かす事にした。

 ポットにあった冷たくなったコーヒーを飲みながら、部屋の外にでた。全室禁煙なのでタバコは外で吸わなければならない。22:00を過ぎても空はまだ明るい。夕方位の明るさだ。そしてだいぶ雲がなくなり、晴れてきてるのがわかった。

 部屋の前は駐車場になっている。4WD系の車がずらりと並んでる姿は圧巻されてしまう。俺の部屋の前だけはぽかりと空白が空いてるような感じだ。夕方になると気温がぐっと下がってきたので部屋に戻り、出発したときから今日までのいきさつを日記にまとめベッドの中に潜り込んだ。0:00を過ぎてもまだ空はうっすらと明るさを保っていた。

 ベッドに入るといつのまにか爆睡に入ってしまった。
(つづく…)