道端不思議発見

 東北に住んでいた時、のどかな田園風景のなかにある道路脇にこんな看板があった。休日になると仙台に向かう時に良く利用していた道路なのだが、友達に指摘されるまでは全く気づかないでいたのである。



「すいか狩り」この看板を見たとき「はぁ?」と思った。普通、果物狩りとかだと「みかん狩り」「もも狩り」「いちご狩り」「さくらんぼ狩り」「ぶどう狩り」等、比較的小さい果実がメインになってくるが、あんな大きなすいかをどうやって狩るのかが不思議でならない。


 看板には「もぎたて、とりたて食べ放題」「かき氷の口ざわ 市価の三割引」とかかれている。


 食べ放題といっても、一人で1個食うのは無理だろう、4人で一個がせいぜいではないかと思う。後すいかをもぎとって持って変えるにもがさばって非常に大変なのではなかろうか?仮に沢山もって帰っても、こんどは冷やしておくのに冷蔵庫が入りきらないのではないかと、いろいろと余計なお世話的に考えてしまうのであった。


 この看板を見た翌日、取材をしようと再度現地に赴き、車で看板周辺を探索したが、どこにもすいか畑らしきものがないのである。看板には地図や矢印もないので恐らくこの看板の周辺であることは間違いがないと思うのだが。



 初めて、この看板に気づいたのが今年の4月であったのですいかの季節真っ盛りである8月に再度この「すいか狩り」の調査を友人に御願いをしたのであるが、その調査報告書には、未だ周辺にはすいからしきものはなく謎のままであるとの事であった。