セミ...

 日本に帰ってきて思うこと。それはセミがうるさく鳴いてること。まあ、これは夏の風物詩でもあることだから特にうるさいからといって頭に来ているわけではない。最近のセミは夜中でもないているのでちょっと驚きである。


 そして朝方になると鳴き声はピタっと止んでいるのである。夜中まで鳴き続きていたので朝帰りのごとく休んでいるのだろうかと思いきや、空を見上げるとセミがけっこう飛び回ってる姿が見受けられる。そしてその後ろにはカラスやヒヨドリがセミを追い掛け回してるではないか。そう、鳥たちがセミをエサに追い掛け回しているのである。カラスは木の茂みの中に体を突っ込んでセミをついばもうとし、そしてセミに逃げられるとあまり追いかけたりしないが、ヒヨドリは違う。空中でとんでるセミを器用にもクチバシでくわえ込んでしまうのである。クチバシで捕らえられたセミの最後は無残にも胴体を半分に食いちぎられ、セミの羽が哀愁を漂わせるのごとくくるくると回転しながら地面に落ちていくのである。


 昨日も早朝庭でタバコを吸いながらそのような光景を眺めていた。すると1匹のセミが私の背中に張り付いてきた。上半身何も身につけてなかったので、あのとげとげした足がチクチクするので、すぐに体を揺さぶるとセミは逃げていったがその時ふと思いついたのが、これがほんとのセミヌード...。