ペンションの灯火

 先日、福島県の桧原湖でバス釣りを久々に楽しんできた。当日は天気もサイコーで絶好のバス釣り日和!ボートをレンタルし、湖上に向かうと「でーん」っといつもの荒々しい裏磐梯がそびえたっている。




(この景色はいつ見ても飽きない)

  天気がいいので、日差しは強いが風はとても涼しく心地いい。早速ルアーをセッテングしキャストを続けると、待望の1匹目のヒット!水面下で暴れるバスの体力を消耗させボート際まで手繰りよせてランディングしようとした時、バスの最後の悪あがきで目の前で痛恨のバラシ(魚に逃げられてしまうこと)…。思わず「あっ!」と叫んで、ヘナヘナと座り込んでしまいました。釣りをやった人ならわかると思うが、このバラシ程ショックのでかいものはない。


 再び気を取り直して、キャストを開始して、ようやく確実に1匹をゲット!



(30cmに満たないけどなかなか引きが強く楽しませてもらった)


 取り敢えず午前中は2匹をゲット。腹が減ってきたので昼食に。クーラーボックスには冷たいビールに枝豆をはじめとするつまみや、コンビニの弁当で一人でボートの上で宴会(笑)。景色のすばらしいなかでのビールはとても美味しく至福の喜びだ。

 この桧原湖。福島在住の際は一番お気に入りの場所であった。(今もそうであるが)まず、景色が最高!大好きなバス釣りが出来る。そして、前者の2つをおりまぜながらピクニック気分で酒が飲めるという。一粒で3度おいしいという経験が出来るからだ。

 しかし、昼食後は多少酔いがまわったせいか、今一釣りに集中が出来ん!むしろ睡魔が襲ってやる気なし状態。おまけにトイレにも行きたくなったので、しばし休憩することにした。休憩中ボート屋のあんちゃんが様々なポイントを教えてくれたので、夕方再びチャレンジ。結局この日は5匹のバスをゲットすることが出来た。

 
 さて、前置きが長くなったが本題に移ろう。私は桧原湖は大好きであるが、ある部分だけ何故か我慢できないものがある。それは「ペンションの灯火」である。このペンションの灯火をみるといたたまれなくなってくるのである。


 そうあれは確か何年も前に遡るが…。当時心身共にボロボロになっていた時、気晴らしにと思い、バイクで桧原湖へ1dayツーリングに出かけたのであった。日も暮れて、桧原湖を後にしようと帰路につこうとしたとき、とあるペンション村の交差点で信号待ちをしてた時、ふとペンションのあかりの向うに楽しそうな食事の風景が見えたのであった。なんだかその風景を見たとき「いいなー、みんな楽しそうで、幸せそうで…。あ〜俺は一人で何をやってるんだろう」と激しい自問自答に襲われ鬱になってしまいました(笑)それ以来、そのことがトラウマのようになって、桧原湖のペンションの灯火をみてしまうと、いまでも憂鬱になってしまうのである。